「修行」と「修業」はどう違う?
- いまい いちろう
- 2020年7月31日
- 読了時間: 1分
「まだまだ修行が足りねえな…。」
なんて言葉をよく聞く。先日【修める】というワードについてのツイートを見かけ、ふと思った。同じ読み(しゅぎょう)である「修行」と「修業」はどう違う?そこで、『大辞林4』を座右の書としている、ここなつ先生に聞いてみた。
「修行」という言葉はもともと仏教の言葉で、精神を鍛えることに重点が置かれており、武道や鍛錬を通して精神を鍛えることでも使う。
〈例〉修行僧、煩悩を無くす修行、剣の修行
一方、同じ読み方をする「修業」は、学問や技芸など、特定の技術を身につけるために努力することを指す。料理にしろ語学にしろ、習得を目指して努力をするのであれば、それは「修業」。
〈例〉花嫁修業、フランス料理の修業、寿司職人の下で終業
言い換えると、「修業」とは一定の業を修めることで、基準に達すれば「卒業」となり資格がつくのだが、「修行」には「卒行(卒業)」がないもの。
「はい、よくわかりました。修行僧と花嫁修業の違いですね。卒業できるかどうか…。大変勉強になりました。ここなつ先生ありがとうございました!!」
余談ですが、『孤独のグルメ』の、松重豊さんの公式ブログの題名は
『修行が足りませぬ』です。私には、井之頭五郎のブログにしか見えない。
コメント